「2025年問題」に向けてSAPがフリーランス5000人確保へ
皆さんは「SAPが抱える2025年問題」ってご存じでしょうか。
一般には2025年問題とは「今から5年間の間で労働人口が10%減少する」という命題が一般的ですが、実は「SAPが抱える2025年問題」は労働人口の不足も勿論ですが、他にあるのです。
現行の「SAP ERP」の標準サポートが切れる2025年に向け、既存ユーザーの多くは後継製品の「S/4HANA」への移行を迫られています。これが、いわゆる「SAPの2025年問題」です。
こうした人材不足の中でエンジニア確保するための策として、フリーランスのITエンジニアを活用していこうという施策があります。
パートナー企業が、フリーランスのSAPエンジニアを探せる機能を持ったサービスをSAPジャパンが提供する。確かにこんなのあったら本当に楽ですよね。
実際アサインナビでもSAP人材の募集は非常に多いです笑
https://assign-navi.jp/opportunities/active
このサービスにより、最大1万人のSAPエンジニアを国内で確保できると見込んでいます。
フリーランスのエンジニアを探すサービスは、SAPの人材検索のクラウドサービス「SAP Fieldglass」を利用してSAPジャパンが構築しました。フリーランスのITエンジニアを束ねる人材派遣サービスが持つ人材データベース(DB)とSAP Fieldglassを接続し、複数の人材会社の人材DBからSAPエンジニアを探せる機能を提供します。SAPエンジニアが不足するITベンダーは、このサービスを利用して自社に必要なフリーランスのSAPエンジニアを探せるようになります。
「当社の試算では国内にフリーランスのITエンジニアは約10万人いて、そのうち1万人程度が対象になる見込み」とSAPジャパンの大我猛デジタルエコシステム統括本部長は話しています。
SAPが対象となると見込む1万人は、ユーザー企業の業務を分析できるといった上流工程のスキルを持つITエンジニアです。
同社はフリーランスのSAPコンサルタントの人数を、現時点で1500人程度とみています。これから1万人に対して教育などを実施し、2022年までに倍の3000人にする計画です。副業として登録するITエンジニアも2000人程度いると想定し、2022年までにフリーランスで5000人のITエンジニアを確保する目標を掲げています。
SAPジャパンは第1弾として、人材派遣サービスを提供するイントループやクラウドワークス、パソナJOB HUB、みらいワークスなど8社の人材DBと接続します。人材派遣サービス会社が、上流工程に強いITエンジニアに対してSAP製品の教育を提供し、SAPコンサルタントへの転身を促します。